こんにちは、ハンズ天王寺です。
だんだん暑さが増す頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は高次脳機能障害のあるAさんが企業実習に行かれたときの様子をご報告いたします。


 

実習先について

実習先は、電気備品を取り扱っている会社の特例子会社です。特例子会社では、様々な障がいをもつ人たちが働かれているため、作業工程やスケジュール管理など一つ一つが工夫されており、配慮が行き届いているように感じました。また、特例子会社として歴史ある会社なので、一般職の方々の障害に対する理解が深く、相談しやすい環境である印象でした。
 

実習前に準備したこと

Aさんは高次脳機能障害を発症する前に製造業での就労経験がありましたが、その他の職種や障がい者雇用での経験がないため、コミュニケーションや環境面、業務面などにおいて不安を抱えておられました。そのため、実習に向けて、ハンズでもコミュニケーションの訓練に積極的に参加されたり、訓練時間を延長されたりと前準備をしっかりと行いました。

実習前には企業見学に行き、実習のイメージもより鮮明になり、実習までの時間でより具体的に準備することができました。
 

Aさんの実習の様子

実習では、PCでの入力作業やチラシの封入作業、封筒を数えてまとめる作業等を行われました。指示理解や報告・質問など問題なく作業を進めることができました。

結果的にAさんは遅刻や欠勤なく予定通り実習を終えることができました。初対面の人に囲まれ慣れない環境の中で、Aさんの力を発揮することができたことは大きな自信に繋がったのではないかと思います。同時に、課題も見えました。就労を前提とした細やかな評価をしていただき、今の段階でAさんができている部分、足りない部分がとても明確になりました。

企業の方は、ビジネスマナーや作業に対する姿勢など指摘することがあまりないと仰ってくださいました。体調に関して何度か確認を行ったが、しっかりと管理ができていたようで最後まで集中して作業ができていたと評価を受けました。また、課題に関しても、作業能率の為の相談や質問が積極的にできるようになると次のステップに上がれるようになるとご助言をいただきました。
 

終わりに

普段のハンズの作業評価に加えて、実際の企業様からの評価は、今後の就職活動でより重要な評価となってきます。この評価を基に今後の就労先の選定を行うことができ、就職先のミスマッチも防ぐことができます。
企業実習の参加はご利用者の自由としていますが、就労経験が少ない方や障がい者雇用についてよりイメージを明確化したい方は参加することをお勧めします。


ハンズにご興味持たれた方はぜひお気軽にお問い合わせください!

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