就労選択支援とは?対象者や支援内容、利用の流れを解説
2026.06.30
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■はじめに
就労選択支援は、2025年10月から始まった障害福祉サービスです。
障害のある方が、自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう支援することを目的としています。
この記事では、就労選択支援とはどのようなサービスなのか、制度の目的や対象者、支援内容、利用の流れなどについて解説します。
■就労選択支援とは?
就労選択支援とは、障害のある方が自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう、就労アセスメントなどを通して、本人の希望や能力、適性などを整理し、進路選択を支援する障害福祉サービスです。
就労アセスメントとは、面談や実際の作業などを通して、就労に関する能力や適性、働くうえで必要な配慮などを把握・整理することをいいます。
就労選択支援では、就労アセスメントの結果だけで進路を決めるのではなく、本人の希望や生活状況、将来の目標なども踏まえながら、本人に合った就労先や障害福祉サービスを検討します。
また、本人が自分の強みや課題を理解し、納得したうえで進路を選択できるよう支援することも、この制度の目的の一つです。
■就労選択支援が始まった背景
障害のある方が利用できる就労系障害福祉サービスには、就労移行支援や就労継続支援A型・B型など、それぞれ異なる役割を持つサービスがあります。
そのため、自分に合った働き方や支援を選択するためには、本人の希望だけではなく、能力や適性、働くうえで必要な配慮なども踏まえて検討することが重要です。
こうした考え方から創設されたのが就労選択支援です。本人の状況を整理し、自分に合った進路を選択できるよう支援することで、その後の就労支援や一般就労などへの円滑な移行につなげることを目的としています。
■対象となる方
就労選択支援は、就労系障害福祉サービスの利用を希望する方などを対象としたサービスです。対象者は法令などで定められており、主に次のような方が利用の対象となります。
・就労移行支援の利用を希望する方
・就労継続支援A型・B型の利用を希望する方
・特別支援学校高等部などを卒業し、就労系障害福祉サービスの利用を希望する方
・その他、市区町村が必要と認めた方
就労選択支援は、自分に合った就労先や障害福祉サービスを選択するための支援として利用されます。
そのため、「どの就労支援を利用すればよいか迷っている」「自分に合った働き方を知りたい」といった場合に活用が検討されます。
利用を希望する場合は、市区町村や相談支援事業所などへ相談し、対象となるか確認したうえで手続きを進めます。
■就労選択支援の支援内容
就労選択支援では、本人の希望や能力、適性などを確認し、自分に合った進路を考えるために、さまざまな支援を行います。
●面談
まずは本人の希望や生活状況、これまでの経験、将来の目標などを確認します。
どのような働き方を希望しているのか、仕事をするうえで不安に感じていることはあるかなども整理します。
面談は、本人が考えていることや希望を共有する重要な機会であり、その後の就労アセスメントにも活用されます。
●就労アセスメント
就労アセスメントでは、実際の作業場面などを通して、就労に関する能力や適性、働くうえで必要な配慮などを確認します。
作業能力だけではなく、体調管理の状況やコミュニケーションの様子、作業への取り組み方なども確認し、一つの場面だけで判断するのではなく、さまざまな視点から本人の状況を把握します。
また、得意なことだけではなく、支援や配慮があることで力を発揮しやすい場面についても整理します。
●結果の整理
面談や就労アセスメントで確認した内容をもとに、本人の強みや課題、希望する働き方などを整理します。
整理した内容は本人にも分かりやすく伝えられ、自分自身の特性や強みを理解することにつながります。
●関係機関との情報共有
必要に応じて、相談支援専門員や就労支援機関などの関係者で情報を共有し、今後の進路について検討します。それぞれの支援機関が共通した認識を持つことで、その後の支援をより円滑に進めることにつながります。本人の希望も確認しながら情報共有を行うことで、一人ひとりに合った進路の検討につなげます。
●支援後の流れ
就労選択支援では、面談や就労アセスメントの結果を踏まえ、本人に合った進路を検討します。
その結果をもとに、就労移行支援や就労継続支援A型・B型、一般就労など、本人が選択した進路につなげていきます。
進路は本人の希望も尊重しながら検討されるため、就労アセスメントの結果だけで決まるものではありません。
■就労移行支援との違い
就労選択支援と就労移行支援は、どちらも障害のある方の就労を支援するサービスですが、目的が異なります。
就労選択支援は、就職するための訓練を行うサービスではなく、自分に合った進路を考えるためのサービスという点が大きな違いです。
■利用までの流れ
就労選択支援は、一般的に次のような流れで利用します。
① 市区町村や相談支援事業所などへ相談する
まずは、お住まいの市区町村や相談支援事業所などへ相談します。
就労選択支援の利用が適しているか確認し、利用手続きについて案内を受けます。
② 利用申請を行い、支給決定を受ける
利用を希望する場合は、市区町村へ申請を行います。
市区町村が利用の必要性などを確認したうえで、支給決定が行われます。
③ 就労選択支援事業所で面談や就労アセスメントを受ける
支給決定後は、就労選択支援事業所で面談や就労アセスメントを受けます。
本人の希望や能力、適性、働くうえで必要な配慮などを整理します。
④ 結果を本人や関係機関で共有し、今後の進路を検討する
就労アセスメントの結果は、本人だけではなく、必要に応じて相談支援専門員などの関係機関とも共有します。結果をもとに、自分に合った働き方や利用するサービスについて話し合います。
⑤ 本人が選択した進路に応じて、就労移行支援や就労継続支援A型・B型、一般就労などにつなげる
検討した内容を踏まえ、本人が希望する進路へ進みます。
就労選択支援は、進路を決めることではなく、自分に合った進路を選択するための支援として活用されます。
■まとめ
就労選択支援は、2025年10月から始まった障害福祉サービスです。
就労アセスメントなどを通して本人の希望や能力、適性を整理し、自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう支援します。
進路を決めることが目的ではなく、自分自身の強みや課題を理解し、納得したうえで進路を選択するためのサービスです。
働き方や利用するサービスに迷ったときは、進路を考えるための選択肢の一つとして、就労選択支援の活用を検討してみてください。
参考資料
・厚生労働省「就労選択支援に関する制度資料」
・厚生労働省「就労選択支援に係る実施マニュアル」
・厚生労働省「障害福祉サービスについて」
・厚生労働省「障害者総合支援法」
ハンズ明石
就労選択支援は、2025年10月から始まった障害福祉サービスです。
障害のある方が、自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう支援することを目的としています。
この記事では、就労選択支援とはどのようなサービスなのか、制度の目的や対象者、支援内容、利用の流れなどについて解説します。
■就労選択支援とは?
就労選択支援とは、障害のある方が自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう、就労アセスメントなどを通して、本人の希望や能力、適性などを整理し、進路選択を支援する障害福祉サービスです。
就労アセスメントとは、面談や実際の作業などを通して、就労に関する能力や適性、働くうえで必要な配慮などを把握・整理することをいいます。
就労選択支援では、就労アセスメントの結果だけで進路を決めるのではなく、本人の希望や生活状況、将来の目標なども踏まえながら、本人に合った就労先や障害福祉サービスを検討します。
また、本人が自分の強みや課題を理解し、納得したうえで進路を選択できるよう支援することも、この制度の目的の一つです。
■就労選択支援が始まった背景
障害のある方が利用できる就労系障害福祉サービスには、就労移行支援や就労継続支援A型・B型など、それぞれ異なる役割を持つサービスがあります。
そのため、自分に合った働き方や支援を選択するためには、本人の希望だけではなく、能力や適性、働くうえで必要な配慮なども踏まえて検討することが重要です。
こうした考え方から創設されたのが就労選択支援です。本人の状況を整理し、自分に合った進路を選択できるよう支援することで、その後の就労支援や一般就労などへの円滑な移行につなげることを目的としています。
■対象となる方
就労選択支援は、就労系障害福祉サービスの利用を希望する方などを対象としたサービスです。対象者は法令などで定められており、主に次のような方が利用の対象となります。
・就労移行支援の利用を希望する方
・就労継続支援A型・B型の利用を希望する方
・特別支援学校高等部などを卒業し、就労系障害福祉サービスの利用を希望する方
・その他、市区町村が必要と認めた方
就労選択支援は、自分に合った就労先や障害福祉サービスを選択するための支援として利用されます。
そのため、「どの就労支援を利用すればよいか迷っている」「自分に合った働き方を知りたい」といった場合に活用が検討されます。
利用を希望する場合は、市区町村や相談支援事業所などへ相談し、対象となるか確認したうえで手続きを進めます。
■就労選択支援の支援内容
就労選択支援では、本人の希望や能力、適性などを確認し、自分に合った進路を考えるために、さまざまな支援を行います。
●面談
まずは本人の希望や生活状況、これまでの経験、将来の目標などを確認します。
どのような働き方を希望しているのか、仕事をするうえで不安に感じていることはあるかなども整理します。
面談は、本人が考えていることや希望を共有する重要な機会であり、その後の就労アセスメントにも活用されます。
●就労アセスメント
就労アセスメントでは、実際の作業場面などを通して、就労に関する能力や適性、働くうえで必要な配慮などを確認します。
作業能力だけではなく、体調管理の状況やコミュニケーションの様子、作業への取り組み方なども確認し、一つの場面だけで判断するのではなく、さまざまな視点から本人の状況を把握します。
また、得意なことだけではなく、支援や配慮があることで力を発揮しやすい場面についても整理します。
●結果の整理
面談や就労アセスメントで確認した内容をもとに、本人の強みや課題、希望する働き方などを整理します。
整理した内容は本人にも分かりやすく伝えられ、自分自身の特性や強みを理解することにつながります。
●関係機関との情報共有
必要に応じて、相談支援専門員や就労支援機関などの関係者で情報を共有し、今後の進路について検討します。それぞれの支援機関が共通した認識を持つことで、その後の支援をより円滑に進めることにつながります。本人の希望も確認しながら情報共有を行うことで、一人ひとりに合った進路の検討につなげます。
●支援後の流れ
就労選択支援では、面談や就労アセスメントの結果を踏まえ、本人に合った進路を検討します。
その結果をもとに、就労移行支援や就労継続支援A型・B型、一般就労など、本人が選択した進路につなげていきます。
進路は本人の希望も尊重しながら検討されるため、就労アセスメントの結果だけで決まるものではありません。
■就労移行支援との違い
就労選択支援と就労移行支援は、どちらも障害のある方の就労を支援するサービスですが、目的が異なります。
| 就労選択支援 | 就労移行支援 | |
| 目的 | 自分に合った働き方や就労支援を選ぶためのサービス | 一般就労を目指し、就職に必要な知識や スキルの習得・就職活動の支援を行う サービス |
| 支援内容 | 就労アセスメントを通して、本人の能力や適性、働くうえで必要な配慮などを 整理する |
職業訓練や就職活動のサポート、 就職後の職場定着支援などを行う |
| サービスの役割 | 自分に合った進路を考えるためのサービス | 一般就労を目指して就職に向けた準備や支援を行うサービス |
就労選択支援は、就職するための訓練を行うサービスではなく、自分に合った進路を考えるためのサービスという点が大きな違いです。
■利用までの流れ
就労選択支援は、一般的に次のような流れで利用します。
① 市区町村や相談支援事業所などへ相談する
まずは、お住まいの市区町村や相談支援事業所などへ相談します。
就労選択支援の利用が適しているか確認し、利用手続きについて案内を受けます。
② 利用申請を行い、支給決定を受ける
利用を希望する場合は、市区町村へ申請を行います。
市区町村が利用の必要性などを確認したうえで、支給決定が行われます。
③ 就労選択支援事業所で面談や就労アセスメントを受ける
支給決定後は、就労選択支援事業所で面談や就労アセスメントを受けます。
本人の希望や能力、適性、働くうえで必要な配慮などを整理します。
④ 結果を本人や関係機関で共有し、今後の進路を検討する
就労アセスメントの結果は、本人だけではなく、必要に応じて相談支援専門員などの関係機関とも共有します。結果をもとに、自分に合った働き方や利用するサービスについて話し合います。
⑤ 本人が選択した進路に応じて、就労移行支援や就労継続支援A型・B型、一般就労などにつなげる
検討した内容を踏まえ、本人が希望する進路へ進みます。
就労選択支援は、進路を決めることではなく、自分に合った進路を選択するための支援として活用されます。
■まとめ
就労選択支援は、2025年10月から始まった障害福祉サービスです。
就労アセスメントなどを通して本人の希望や能力、適性を整理し、自分に合った働き方や就労支援を選択できるよう支援します。
進路を決めることが目的ではなく、自分自身の強みや課題を理解し、納得したうえで進路を選択するためのサービスです。
働き方や利用するサービスに迷ったときは、進路を考えるための選択肢の一つとして、就労選択支援の活用を検討してみてください。
参考資料
・厚生労働省「就労選択支援に関する制度資料」
・厚生労働省「就労選択支援に係る実施マニュアル」
・厚生労働省「障害福祉サービスについて」
・厚生労働省「障害者総合支援法」
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