オープン就労とクローズ就労の違いとは?それぞれのメリット・デメリットについて解説します
2026.07.17
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■はじめに
障害のある方の選択肢として、障害について企業へ開示して働く「オープン就労」と、開示せずに働く「クローズ就労」があります。どちらにもメリットとデメリットがあり、合っている働き方は人によって異なります。
この記事では、オープン就労とクローズ就労の違いや、それぞれの特徴、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
■オープン就労とは?
オープン就労とは、障害や病気について企業へ開示したうえで働く方法です。障害者雇用枠で働くケースだけでなく、一般雇用枠であっても障害を伝えて就職する場合はオープン就労に該当します。企業が障害特性や配慮事項を理解したうえで採用を行うため、必要なサポートや配慮を受けながら働きやすいことが特徴です。
例えば、
• 通院のための勤務調整
• 業務内容の調整
• 定期的な面談
• 疲労や体調への配慮
などを相談しながら働ける場合があります。
■クローズ就労とは?
クローズ就労とは、障害や病気について企業へ開示せずに働く方法です。一般的には一般雇用枠へ応募し、ほかの応募者と同じ基準で選考を受けることになります。
障害について伝えないため、採用後も障害がないことを前提として勤務するケースが一般的です。
例えば、
• 障害を知られたくない
• 一般雇用としてキャリアアップを目指したい
• 働く上での配慮は必要ない
と考える方が選択することがあります。
■オープン就労とクローズ就労の違い
主な違いをまとめると、次のようになります。| 項目 | オープン就労 | クローズ就労 |
| 障害の開示 | 開示する | 開示しない |
| 主な応募先 | 障害者雇用枠、または一般雇用枠 | 一般雇用枠 |
| 合理的配慮 | 相談しやすい | 原則として受けにくい |
| 求人の選択肢 | 比較的限定される | 幅広い |
| 職場の理解 | 得やすい | 得にくい場合がある |
| キャリアの選択肢 | 企業による | 比較的広い |
最も大きな違いは、企業が障害を把握した状態で働くかどうかです。
■オープン就労のメリット
●必要な配慮を受けながら働けるオープン就労では、障害について企業に伝えたうえで働くため、自分に必要な配慮について相談しやすくなります。
例えば、
• 通院のための勤務時間の調整
• 業務量の調整
• 休憩時間の確保
• 支援ツールの導入
など、一人ひとりの状況に応じた配慮を受けながら働ける場合があります。
また、障害特性や体調についてあらかじめ共有しておくことで、職場の人にも状況を理解してもらいやすくなります。
●困ったときに相談しやすい
障害特性や配慮してほしいことを事前に共有しているため、体調が悪くなったときや仕事で困ったことがあったときも相談しやすくなります。
一人で抱え込まずに済み、必要に応じて業務内容や働き方について相談しながら働くことができます。
■オープン就労のデメリット
●求人が限定されやすい障害者雇用枠は一般雇用枠と比べると求人数が少なく、希望する職種が見つかりにくいことがあります。
●給与やキャリア形成に差が生じることもある
企業や職種によっては、一般雇用と比較して給与水準やキャリアアップの機会に違いが出てくる場合があります。
●開示への心理的負担
障害を伝えることに不安や抵抗を感じる方もいます。
■クローズ就労のメリット
●求人の選択肢が広い一般雇用枠の求人へ応募できるため、職種や業界の選択肢が広がります。
●キャリアアップを目指しやすい
希望する職種や専門分野に挑戦しやすく、キャリアの選択肢が広がる可能性があります。
●障害を開示する必要がない
障害について周囲へ伝えることに不安がある場合、心理的な負担を軽減できることがあります。
■クローズ就労のデメリット
●必要な配慮や支援を受けにくいクローズ就労では企業が障害を把握していないため、通院への配慮や業務内容の調整など、障害を前提とした配慮を求めることは難しくなります。
●一人で抱え込みやすい
体調不良や困りごとがあっても相談しづらく、負担を抱え込んでしまうケースがあります。
●継続就労のハードルが上がることもある
障害特性に対する理解や配慮が得られないことで、働き続けることが難しくなる場合もあります。
■どちらを選べばよい?
オープン就労とクローズ就労のどちらがよいかは、一人ひとりの状況によって異なります。●オープン就労が向いている人
• 業務上の配慮が必要な人
• 通院や体調管理への配慮を希望する人
• 職場の理解を得ながら働きたい人
• 安定して長く働き続けたい人
●クローズ就労が向いている人
• 特別な配慮がなくても働ける人
• 希望する職種や業界を重視したい人
• 障害を開示することに抵抗がある人
• キャリアアップや収入を重視したい人
■迷った場合は支援機関へ相談を
オープン就労とクローズ就労のどちらを選ぶべきか迷う場合は、一人で判断せず専門機関へ相談することも大切です。例えば、
• ハローワーク
• 地域障害者職業センター
• 障害者就業・生活支援センター
• 就労移行支援事業所
などでは、就職に関する相談や支援を受けることができます。
自分の障害特性や働き方の希望を整理しながら、どのような働き方が合っているのか相談できます。
■まとめ
オープン就労とクローズ就労には、それぞれメリットとデメリットがあります。「どちらが正解」というものではありません。障害特性や体調、働き方の希望に合わせて、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。
迷ったときは一人で判断せず、支援機関へ相談しながら、自分に合った働き方を考えてみましょう。
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