雇用事例Case
Y.Oさん・男性・20代の雇用事例 発達障害(軽度知的障害/自閉症スペクトラム)
信頼できる先輩に恵まれ、安心出来る職場環境
Y.Oさん(男性・20代・事務職)
業務内容 | データ入力・データチェック・書類発送準備・シュレッダー・軽作業等 |
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障害名 | 発達障害(軽度知的障害/自閉症スペクトラム) |
- 軽度知的障害とは
- 知的障害は、程度によって最重度、重度、中度、軽度の4段階に分類されます。軽度知的障害の場合、一般的に90~109が平均とされるIQは、50~69に留まり、適応能力は、正常あるいはやや遅れがある状態です。基本的な身の周りのことは問題なくできることが多く、知的障害と気が付きにくいので注意が必要です。
- 自閉症スペクトラムとは
- 自閉症スペクトラム障害とは、神経発達症群に分類される診断名のひとつで、他者とのコミュニケーションや言語に関する症状があるという特徴があります。
特別支援学校卒業後、介護補助業務(リネン交換・清掃など)に1年間勤務しましたが、職場内で困った事や問題があった際に、質問や相談をするタイミングがなかなか掴めませんでした。
その為、問題を解決出来ず、自身に合っていないと判断し、次の職場で自ら報連相が出来るのか不安との事でした。
利用当初から、週5日(10時~17時)の訓練に参加し安定していました。挨拶や礼儀等は問題ありませんでしたが、社会人経験が不足していた為、頑ななところ、曖昧な事が苦手なところがあり、ご自身で理解したり対処する事が難しく、真面目で一生懸命に取り組む為、過集中や頑張り過ぎて疲れやすい事もありました。
訓練はPC・ビジネスマナー・コミュニケーション・SST・軽作業・一般教養など受講していましたが、社会人としての経験不足から、声かけのタイミングやメモを取る要領などが掴みづらい事が多々あり、軽作業の訓練の中で実施練習を行いました。
通所開始から約1年後に職業評価を受け、PCスキルに必要性を更に感じ取り組み、コロナウイルスの影響もありましたが、求人を出している企業で雇用前実習を受け、そのまま就職する事が出来ました。
報告・連絡・相談・質問・確認の練習を行い、前職で課題だった部分の対応を一緒に考え、その中でご自身で努力する部分、会社に依頼する際の合理的配慮について整理しましした。
またPCスキルについての説明が困難だった為、ハンズ内で取り組んだ事を印刷し、説明出来るように準備しました。
コロナウイルス感染防止から、状況確認は主にメールや電話としましたが、ご本人様の自宅が近いこともあり、何度か面談にも来ていただきました。
勤務する中で、ミスをした際は、その都度対応を相談しながら進めているとの事でした。
また今後は在宅ワークを開始するとの事で、引き続きメールや電話での状況確認を行っていきます。
現在は在宅ワークが主となっていて、信頼できる先輩に恵まれ、ミスをしても相談出来る安心した環境との事です。
今後も、ご本人様、企業側への連絡は主にメールと電話で行い、必要に応じて対応していきます。