雇用事例Case

精神障害者の雇用事例

精神障害とは、何らかの脳の器質的変化あるいは機能的障害が起こり、身体症状や行動の変化といった様々な症状が現れる状態です。精神病、気分障害、統合失調症、また、精神に作用する物質による急性中毒や依存症、といった種々の障害が含まれます。
症状の度合いは様々で、患者本人でも気づかないことがあったり、見た目からは分かりにくいこともあるため周囲の理解を得ることが難しい場合もあります。

若者サポートステーションと連携で復帰を目指す

入社当初より、口の悪い一人の上司から毎日「役立たず」と罵られる事があり、ご自身は気にしていないつもりでしたが、実家に帰省した際に家族から「今までと違う、なにかおかしい」と言われ、心療内科を受診されました。適応障害と診断され、仕事は休職される事となりました。その後も復帰されたいという意思はありましたが、会社に向かうと体調が悪くなった為、復職は難しいと退職を希望されました。

体力面の向上を目指し、新しいことにも自ら積極的に挑戦

製造業に就職され、長年勤務されていましたが、ご自身の考え方と上司や周囲との考えが合わない事があり、休職期間を設けての復職支援プログラムを勧められていました。ご本人様からも、同じ職場、または経験が活かせる職種で働きたいとのご希望がありました。

発達障害者の雇用事例

発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であり、その症状が通常低年齢において発現するもの、と定義されています。近年では、子供のころは周囲や保護者にフォローされていてあまり目立たなかった症状が、大人になり、社会人として生活を営むようになるとその症状が目立ちはじめ、発達障害と診断されるケースも多くなっています。

自己理解を深め、心身の安定を目指す

大学在学中に就職活動で苦戦し、食品製造会社へ契約社員として入社されました。製造が間に合わない等の理由で「次の更新は難しい」と4ヵ月で退職となりましたが、ご本人様は、決められたルールを遵守しすぎて休憩時間を過ぎてしまったり、複数の製造レーンを一人で行うことが難しかったとのことです。 その後、お母様の勧めで発達検査を受けたところ障害があることが分かり、再就職を目指すための利用となりました。

社会人としての常識を学び、雇用前研修を経て就職へ

特別支援学校卒業後、介護補助業務(リネン交換・清掃など)に1年間勤務しましたが、職場内で困った事や問題があった際に、質問や相談をするタイミングがなかなか掴めませんでした。 その為、問題を解決出来ず、自身に合っていないと判断し、次の職場で自ら報連相が出来るのか不安との事でした。