雇用事例Case
R.Kさん・女性・30代の雇用事例 精神障害(適応障害)
若者サポートステーションと情報共有しながら復帰をサポート
R.Kさん(女性・30代・専門職)
業務内容 | 検査キットの洗い場・会社の四半期検収 |
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障害名 | 精神障害(適応障害) |
- 適応障害とは
- ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、仕事や学業、家事育児を行うなどその人の社会的機能が大きく阻害されたり、困難になっている状態である。適応障害の誘因になるストレスは、PTSDと異なり、職場環境、学校での出来事や人間関係など日常生活で起こり得る状況です。
入社当初より、口の悪い一人の上司から毎日「役立たず」と罵られる事があり、ご自身は気にしていないつもりでしたが、実家に帰省した際に家族から「今までと違う、なにかおかしい」と言われ、心療内科を受診されました。適応障害と診断され、仕事は休職される事となりました。その後も復帰されたいという意思はありましたが、会社に向かうと体調が悪くなった為、復職は難しいと退職を希望されました。
就職の文字を見ると動機がしたりと緊張感が増すため、通所は週3日程度から始めました。座学訓練を見学しながら少しずつ参加できるようになり、徐々に時間も増やしていきました。感情が言葉遣いや態度に出やすい面があり感情のコントロールが必要な事と、真面目で頑張り過ぎてしまう事もありセルフケアも必要でした。
就職に関係する訓練では動機などの体調不良が起こるため、徐々に慣らしていき、ご自身のタイミングで参加していただくようにしていました。軽作業、コミュニケーション訓練等では、ペースについていけなかったり理解出来ずにイライラすると、言葉遣いや態度に出る事もありました。
主治医からの精神障害者保険福祉手帳は不要との見解から、通所が安定した時点で若者サポートステーションの情報を提供し、その後ご本人様が登録を希望された為、連携をお願いしました。実習などをバックアップしてもらう中で、ハンズは精神面の支援、若者サポートステーションでは就職面の支援と役割を分担しサポートした所、実習先で先方の目に留まり、そのまま就職となりました。
クローズでの就職活動が決まっていたので、セルフコントロールに力を入れ、感情のコントロールする為に状況の振り返りや、話し方を変えるなどを伝えていくことで、徐々にコントロールできるようになっていきました。
クローズでの就職の為、就労先へのアクションはなく、ご本人様とはメールや電話での状況確認となりました。
2021年2月より正社員への登用が決定し勤務時間長くなる為、無理をせず何かあれば早めに相談するよう伝えました。また新型コロナウイルス感染防止の為、今後もメールや電話での支援となり、若者サポートステーションの方にも状況を伺いながら一緒にサポートしていきます。