雇用事例Case

S.Sさん・男性・40代の雇用事例 精神障害(妄想性障害)

他業種を経験することで、視野を広げる

S.Sさん(男性・40代・事務職)

業務内容 伝票整理
受付業務
障害名 精神障害(妄想性障害)
妄想性障害とは
1つまたはそれ以上の持続した妄想が続く状態で、数ヵ月以上、時には生涯にわたって発展することもあります。妄想性障害の場合は主症状として妄想のみが現れます。
通所前の症状・状況

製造業に就職され、長年勤務されていましたが、ご自身の考え方と上司や周囲との考えが合わない事があり、休職期間を設けての復職支援プログラムを勧められていました。ご本人様からも、同じ職場、または経験が活かせる職種で働きたいとのご希望がありました。

通所中の状況
色々な訓練に積極的に参加し、体力面の向上も目指す。

安定した通所(週5日)をしながら、体力面の向上の為、ウォーキングや筋力トレーニングに取り組まれていました。PC・ビジネスマナー・軽作業・コミュニケーション・SST訓練に参加され、軽作業ではリーダーを務めるなど積極的に取り組み、作業方法の確認なども慎重に行っていました。
また、新しい作業にも自ら挑戦する姿が見られました。

他業種への実習参加で、視野が広がる。

実習では、スーパーなど製造業以外の他業種に参加される事で視野が広がりました。職場復帰後は部署が変わる事もあり、事前に実習や面談を行い、企業側とも調整しながら復職に繋げていきました。職場での人間関係づくりの為に、実習の機会を多めに取ったり、訓練の中でもご本人様を中心とした話し合いの機会を多くつくったりと、様々な考えや意見に触れるようにしていきました。

就業後の様子
戸惑いながらも、習慣や確認を大事に。

以前の職種と変わってしまった事もあり戸惑われていましたが、面談の際に、メモを取る習慣や事前確認することを徹底していただくようお伝えしました。

企業と連携をとりながら、引き続き支援。

ご本人様、企業側と定期的に連絡を取りながら、今後の業務内容や対応についてサポートをしていきます。