雇用事例Case

発達障害者の雇用事例

発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であり、その症状が通常低年齢において発現するもの、と定義されています。近年では、子供のころは周囲や保護者にフォローされていてあまり目立たなかった症状が、大人になり、社会人として生活を営むようになるとその症状が目立ちはじめ、発達障害と診断されるケースも多くなっています。

自己理解を深め、心身の安定を目指す

大学在学中に就職活動で苦戦し、食品製造会社へ契約社員として入社されました。製造が間に合わない等の理由で「次の更新は難しい」と4ヵ月で退職となりましたが、ご本人様は、決められたルールを遵守しすぎて休憩時間を過ぎてしまったり、複数の製造レーンを一人で行うことが難しかったとのことです。
その後、お母様の勧めで発達検査を受けたところ障害があることが分かり、再就職を目指すための利用となりました。

社会人としての常識を学び、雇用前研修を経て就職へ

特別支援学校卒業後、介護補助業務(リネン交換・清掃など)に1年間勤務しましたが、職場内で困った事や問題があった際に、質問や相談をするタイミングがなかなか掴めませんでした。
その為、問題を解決出来ず、自身に合っていないと判断し、次の職場で自ら報連相が出来るのか不安との事でした。

就職を意識し、気持ちを切替えることで苦手を克服

危険認識や発信が出来ないなど、作業中は常に不安な状態で、更に勤務中に熱中症で倒れた経験もあり、体力面での不安をかなり抱えていました。
また指示理解不足によるミスも多くあり、解雇通知を受けてしまう事もありました。

社会人としてのマナーを身に付けることで、行動に変化が

タオルを畳む仕事をしていましたが、畳むスピードについて人間関係のトラブルがありました。
自分にはどんな仕事ができるのかと悩まれ、能力や適性に合った職場で継続勤務を目指したいとの事でした。