雇用事例Case

A.Nさん・男性・30代の雇用事例 発達障害(アスペルガー症候群)

上司の方との定期的な面談実施で、職場環境は良好

A.Nさん(男性・30代・事務職)

業務内容 伝票整理
書類整理
データ入力
障害名 発達障害(アスペルガー症候群)
アスペルガー症候群とは
社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などををもつ障害で、言葉の発達や知的発達に遅れが見られないことが特徴です。表情やしぐさから相手の感情を読み取ることに困難さがあり、自分の話ばかりしてしまう事も特徴の一つです。
通所前の症状・状況

タオルを畳む仕事をしていましたが、畳むスピードについて人間関係のトラブルがありました。
自分にはどんな仕事ができるのかと悩まれ、能力や適性に合った職場で継続勤務を目指したいとの事でした。

通所中の状況
色々な訓練を通し、コミュニケーション能力の向上。

当初は、人の視線、身だしなみを整える、自ら発信する、人の輪に入るなどが苦手でしたが、社会人としてのマナーを身に付けることで、人の輪に入り交流する事が出来るようになってきました。週5日の通所で様々な訓練に参加される中で、特にコミュニケーションとグループでの軽作業では、ご自身の考えを上手く伝えようとする姿も見られ、積極的に取り組まれていました。

模擬面接を積極的に。スキルアップを目指す。

データ入力業務を行う企業での実習に参加される事となり、実習中も問題なく進められていました。
就職活動においては、面接での回答に悩む事が多かった為、模擬面接を何度も行い、個別ワークを中心に、PCのスキルアップや資格取得を目指しました。

就業後の様子
職場との連携を取り、安心できる職場環境を。

就労先での業務内容は、ご本人様の作業スピードに合わせて考えていただいていましたが、自ら挨拶や伝えたい事を言い出せないようでしたので、定着支援の面談の際に、支援員から職場の上司の方に相談し、ご本人様にもお伝えしました。

契約延長へ!職場環境も良好。

その後、上司の方と定期的に面談を行っていただけるようになり、意見が言いやすい環境となりました。
今後も契約を延長し、就労時間を延ばしていく事を目標とされています。