雇用事例Case

精神障害者の雇用事例

精神障害とは、何らかの脳の器質的変化あるいは機能的障害が起こり、身体症状や行動の変化といった様々な症状が現れる状態です。精神病、気分障害、統合失調症、また、精神に作用する物質による急性中毒や依存症、といった種々の障害が含まれます。
症状の度合いは様々で、患者本人でも気づかないことがあったり、見た目からは分かりにくいこともあるため周囲の理解を得ることが難しい場合もあります。

若者サポートステーションと連携で復帰を目指す

入社当初より、口の悪い一人の上司から毎日「役立たず」と罵られる事があり、ご自身は気にしていないつもりでしたが、実家に帰省した際に家族から「今までと違う、なにかおかしい」と言われ、心療内科を受診されました。適応障害と診断され、仕事は休職される事となりました。その後も復帰されたいという意思はありましたが、会社に向かうと体調が悪くなった為、復職は難しいと退職を希望されました。

体力面の向上を目指し、新しいことにも自ら積極的に挑戦

製造業に就職され、長年勤務されていましたが、ご自身の考え方と上司や周囲との考えが合わない事があり、休職期間を設けての復職支援プログラムを勧められていました。ご本人様からも、同じ職場、または経験が活かせる職種で働きたいとのご希望がありました。

就職に対する焦りあり、メンタルサポートを中心に

大学時代に学業に全力を注ぎすぎて、心身の疲弊から鬱状態となり、主治医から体調優先でとの指示があった為、就職活動を進める事が出来ませんでした。状態が安定してきた頃に就職活動の許可が出ましたが、一人で就職活動を行うと心身の不調や悪化が懸念されるとの事から、就労移行支援の利用を勧められました。

得意分野を生かしながら、幅広い訓練を受講

大学在学中に頭痛や眩暈があり、病院で検査したが特に異常がなかったので、精神的な疾患を疑い心療内科を受診し、統合失調症と診断されました。ご家族の意向で、ご本人様には「うつ病」と説明し、大学中退後は服薬治療を続け、不安や妄想の症状は安定しました。