就職後のサポートを行う「定着支援」とは?現在行っているハンズ独自の定着支援をご紹介します!
2024.03.19
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- ハンズ蛍池
皆さんこんにちは、ハンズ蛍池は昨年11月に開所して4か月が経過します。
今回は事業所が行う「定着支援」について、以前就職したAさんの事例をもとに、時系列で定着支援に関する活動について紹介していきます。
「定着支援」とは、就労移行支援事業所から就職した場合、6か月無料でサービスを受けることができます。一般就労へと繋がった卒業生が、これからも長く職場に定着できるよう、様々なサポートを提供しています。
※ここでの「定着支援」は「就労定着支援」とは異なります
①定着支援の計画をたてる
②入社前の企業訪問
③就労状況についてヒアリング
④通院同行(医療機関との連携)
⑤2回目の企業訪問
⑥障害者就業・生活支援センター訪問
⑦最後に
就職することが決まったAさんとは入社前に面談を行い、定着支援に関する説明と計画について下記の通り話し合いました。
・ハンズ蛍池として、就職先企業に入社前に訪問し、ご挨拶と今後の企業訪問の頻度について確認を行う
・通勤初日に同行させていただく
・ハンズ蛍池職員が企業訪問を実施。その際に就職者Aさんと企業の担当者と面談を行う
・定着支援期間中に会社を予定外欠席する際は、ハンズ蛍池にも欠席報告をいただく
・日頃の定期面談は勤務時間上難しいため、電話連絡で行う
・Aさんや企業側からのご依頼がある場合には、定着支援の引継ぎを障害者就業支援センターに繋ぐ
これらの計画は、長く働くために障壁になることを適切に対処するため、少しでも早く情報を掴めるようにすることを重視しました。就職後はどうしても直接話せる機会が少なくなりますが、電話でのコミュニケーションはスムーズに取れるようにし、相談しやすい環境構築を整備しました。
Aさんが就職する企業の担当者と、入社前に面談を行いました。
・Aさんのハンズでの様子をお伝えした
・ハンズ蛍池として6か月の定着支援を行う
・ハンズの定着支援では、医療との連携も行っていることをご説明
・ハンズの定着終了後の動きを確認(障害者雇用の方は全員障害者就業・生活支援センターに登録しているとのことであった)
・障害者就業・生活支援センターに連携することと今後の進め方、出社初日に同行をしてもよいかお尋ねし、許可をいただいた
これらのことをお話ししました。
現状についてAさんと企業の担当者から電話でヒアリングを行いました。
・企業担当の方、Aさんともに順調とのこと
・Aさんは電話の声にも覇気があり、元気な様子が感じられた
を知ることができました。
ハンズ蛍池として
・就労状況報告書を作成し医療機関に持参
・報告書に基づいて先生に現在の就労状況ついて報告
の2点を行いました。
就労状況報告書は職場での評価と事業所としての評価を記した書類です。就労中に変化があった場合や、利用者さんとのやり取りで変化がありましたらお伝えしていきます。
Aさんからは
・現在の状態について先生に報告
・体調が安定しているため、減薬の申し出を行った
・仕事で実習を行い、普段と違う業務だったので、精神的にではなく体力的に疲れた
・就寝時間になるとすぐに眠れている
以上の点をお伝えしました。
先生からは
・薬を減らすことでそわそわして落ち着きがなくなったり、イライラしたりすることがあるかもしれない
・そのため、ハンズから企業と情報共有を行い、変化があれば病院まで報告
主にこの2点をアドバイスいただきました。
診察後、Aさんとお話しする中で、今後は企業と減薬についての情報を共有し、変化があった際には情報共有できるようにすることを確認しました。
勤務開始から2週間経過後、企業へ訪問しました。企業の担当者と面談した後に、Aさんと面談し、最後にもう一度担当者の方とお話をするという流れです。
企業の担当者の方からは
・業務上の問題はない
・周りの方に積極的に話かけている
・他部署への実習にも参加している
・周囲の方との人間関係は良好で、特に直属の上司の方とは上手く連携がとれている
・細かなミスはサポートする社員との間で解決できており、体調の変化も見られていないため、現状、特に課題などの指摘事項はない
等のお話を聞くことができました。
Aさんからは
・勤務自体は充実し楽しく行えており、やりがいを感じている
・心理カウンセラーさんと面談できる等安心して働ける環境である
・職場には自分より年下の方が多いので自分から話をするように心がけている
・若い方からも学ぶことがたくさんある
等の前向きなお話を聞くことができました。
ハンズから企業へは
・Aさんの通院同行を行った結果報告
を行いました。
就職後6か月以降の定着支援を「障害者就業・生活支援センター」に引き継ぎします。
Aさんの登録の前に、職員で訪問を行い登録依頼を行いました。
了承をいただいたため、その後別日にAさんと訪問を行い、情報共有を行いました。
次回の企業への訪問時に、障害者就業・生活支援センターの方も同行していただけるということになりました。
以上が、現在進行中の定着支援で行っている内容です。
上記のイラストにもあるようにご本人を中心として、関係機関が円になるように取り組んできました。
今後も引き続きご本人が安心して働けるように取り組んでいきます。
次回のポイントになる活動としては「合同会議」があります。
ソーシャルワーカーの方とハンズで企業を訪問し、ご本人、担当者の方と情報交換を行う予定です。
このブログを書きながら、自分が過去に企業側としてこういった一連の流れに参加していた時のことを思い出しました。
その時も何度も支援員の方と面談しましたが、なぜこんなにも他人のために色々と対応しているのだろうとか、会社まで来て聞き取りしたりするのだろうと。不思議な感じだったのです。
でも凄く人の温かさを感じて、ご本人を中心に輪ができるのがとても素晴らしいと思っていました。
今、自分が支援員の立場で携わることになりましたが、その時に感じた人の温かさみたいなものを自分がつくっていけるように、取り組んでいきたいと改めて感じました。
就労移行支援や定着支援にご興味をもった方は、お気軽にお問い合わせください。
ハンズ蛍池 事業所ページはこちら
今回は事業所が行う「定着支援」について、以前就職したAさんの事例をもとに、時系列で定着支援に関する活動について紹介していきます。
「定着支援」とは、就労移行支援事業所から就職した場合、6か月無料でサービスを受けることができます。一般就労へと繋がった卒業生が、これからも長く職場に定着できるよう、様々なサポートを提供しています。
※ここでの「定着支援」は「就労定着支援」とは異なります
ハンズ蛍池として行っている定着支援の流れ
①定着支援の計画をたてる
②入社前の企業訪問
③就労状況についてヒアリング
④通院同行(医療機関との連携)
⑤2回目の企業訪問
⑥障害者就業・生活支援センター訪問
⑦最後に
①定着支援の計画をたてる
就職することが決まったAさんとは入社前に面談を行い、定着支援に関する説明と計画について下記の通り話し合いました。
・ハンズ蛍池として、就職先企業に入社前に訪問し、ご挨拶と今後の企業訪問の頻度について確認を行う
・通勤初日に同行させていただく
・ハンズ蛍池職員が企業訪問を実施。その際に就職者Aさんと企業の担当者と面談を行う
・定着支援期間中に会社を予定外欠席する際は、ハンズ蛍池にも欠席報告をいただく
・日頃の定期面談は勤務時間上難しいため、電話連絡で行う
・Aさんや企業側からのご依頼がある場合には、定着支援の引継ぎを障害者就業支援センターに繋ぐ
これらの計画は、長く働くために障壁になることを適切に対処するため、少しでも早く情報を掴めるようにすることを重視しました。就職後はどうしても直接話せる機会が少なくなりますが、電話でのコミュニケーションはスムーズに取れるようにし、相談しやすい環境構築を整備しました。
②入社前の企業訪問
Aさんが就職する企業の担当者と、入社前に面談を行いました。
・Aさんのハンズでの様子をお伝えした
・ハンズ蛍池として6か月の定着支援を行う
・ハンズの定着支援では、医療との連携も行っていることをご説明
・ハンズの定着終了後の動きを確認(障害者雇用の方は全員障害者就業・生活支援センターに登録しているとのことであった)
・障害者就業・生活支援センターに連携することと今後の進め方、出社初日に同行をしてもよいかお尋ねし、許可をいただいた
これらのことをお話ししました。
③就労状況についてヒアリング
現状についてAさんと企業の担当者から電話でヒアリングを行いました。
・企業担当の方、Aさんともに順調とのこと
・Aさんは電話の声にも覇気があり、元気な様子が感じられた
を知ることができました。
④通院同行(医療機関との連携)
ハンズ蛍池として
・就労状況報告書を作成し医療機関に持参
・報告書に基づいて先生に現在の就労状況ついて報告
の2点を行いました。
就労状況報告書は職場での評価と事業所としての評価を記した書類です。就労中に変化があった場合や、利用者さんとのやり取りで変化がありましたらお伝えしていきます。
Aさんからは
・現在の状態について先生に報告
・体調が安定しているため、減薬の申し出を行った
・仕事で実習を行い、普段と違う業務だったので、精神的にではなく体力的に疲れた
・就寝時間になるとすぐに眠れている
以上の点をお伝えしました。
先生からは
・薬を減らすことでそわそわして落ち着きがなくなったり、イライラしたりすることがあるかもしれない
・そのため、ハンズから企業と情報共有を行い、変化があれば病院まで報告
主にこの2点をアドバイスいただきました。
診察後、Aさんとお話しする中で、今後は企業と減薬についての情報を共有し、変化があった際には情報共有できるようにすることを確認しました。
⑤2回目の企業訪問
勤務開始から2週間経過後、企業へ訪問しました。企業の担当者と面談した後に、Aさんと面談し、最後にもう一度担当者の方とお話をするという流れです。
企業の担当者の方からは
・業務上の問題はない
・周りの方に積極的に話かけている
・他部署への実習にも参加している
・周囲の方との人間関係は良好で、特に直属の上司の方とは上手く連携がとれている
・細かなミスはサポートする社員との間で解決できており、体調の変化も見られていないため、現状、特に課題などの指摘事項はない
等のお話を聞くことができました。
Aさんからは
・勤務自体は充実し楽しく行えており、やりがいを感じている
・心理カウンセラーさんと面談できる等安心して働ける環境である
・職場には自分より年下の方が多いので自分から話をするように心がけている
・若い方からも学ぶことがたくさんある
等の前向きなお話を聞くことができました。
ハンズから企業へは
・Aさんの通院同行を行った結果報告
を行いました。
⑥障害者就業・生活支援センター訪問
就職後6か月以降の定着支援を「障害者就業・生活支援センター」に引き継ぎします。
Aさんの登録の前に、職員で訪問を行い登録依頼を行いました。
了承をいただいたため、その後別日にAさんと訪問を行い、情報共有を行いました。
次回の企業への訪問時に、障害者就業・生活支援センターの方も同行していただけるということになりました。
以上が、現在進行中の定着支援で行っている内容です。
上記のイラストにもあるようにご本人を中心として、関係機関が円になるように取り組んできました。
今後も引き続きご本人が安心して働けるように取り組んでいきます。
次回のポイントになる活動としては「合同会議」があります。
ソーシャルワーカーの方とハンズで企業を訪問し、ご本人、担当者の方と情報交換を行う予定です。
⑦最後に
このブログを書きながら、自分が過去に企業側としてこういった一連の流れに参加していた時のことを思い出しました。
その時も何度も支援員の方と面談しましたが、なぜこんなにも他人のために色々と対応しているのだろうとか、会社まで来て聞き取りしたりするのだろうと。不思議な感じだったのです。
でも凄く人の温かさを感じて、ご本人を中心に輪ができるのがとても素晴らしいと思っていました。
今、自分が支援員の立場で携わることになりましたが、その時に感じた人の温かさみたいなものを自分がつくっていけるように、取り組んでいきたいと改めて感じました。
就労移行支援や定着支援にご興味をもった方は、お気軽にお問い合わせください。
ハンズ蛍池 事業所ページはこちら