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企業実習に行ってきました
2022.04.21
カテゴリ
ハンズ天王寺
タグ
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#職場実習
こんにちは、ハンズ天王寺です。
 
春の陽気が温かく良い気候になりました。春は新生活をスタートされる方も多く、フレッシュな気分になりますね。
 
さて、今回はハンズ天王寺をご利用中のAさんが、企業実習に行かれたときの様子をご報告いたします。
 


保険等を取り扱っている会社の特例子会社に行かせていただきました。
会社は大きな自社ビルで、まさにテレビでよく見るようなオフィスといった感じの所でした。様々な障がいをもつ人たちが働かれているため、作業工程やスケジュール管理など一つ一つが工夫されており、配慮が行き届いているように感じました。ジョブサポーターの方も数名いらっしゃったため、相談しやすい環境である印象でした。
 
Aさんは事務職を希望されていますが、事務職だけでなくお仕事の経験がほとんどないため、就労にあたり体力やコミュニケーション、業務面などにおいて不安を抱えておられました。企業実習までに、ハンズでもできるだけの準備を行いました。
 
①体力に関しては、Aさんの体調を確認し、相談しながら実際の実習時間に合わせて通所時間を徐々に延ばしていきました。週5日の中で長時間通所する日を決め、1週間ごとにその日を増やしていき、最終的には週5日、毎日長時間通所することに慣れていただきました。
 
②業務面ではPCが得意なこともあり、WordやExcelの基本操作から応用まで学び、入力速度を上げることができるよう目標を立てて繰り返し訓練を行いました。またPCだけでなく事務職で想定される書類整理やファイリング、封入作業等を行いました。正確性や作業速度の向上に加え、指示理解や報告・相談ができるかどうかなども訓練しました。
 
③コミュニケーションに関しては、日々の訓練の報告や面談を重ね、人と話すことに慣れることからはじめました。SSTでは仕事における色んな場面を想定してロールプレイなど行いながら、対応の方法を学んでおられました。更にグループワークという訓練の中で実際の仕事を想定して、他の利用者さんとコミュニケーションを取りながら協力して作業に取り組むことで、報告・連絡・相談の大切さを学び、また実践されていました。
 
実習前には企業見学に行き、実際に働いておられる方から業務内容や工夫について教えていただき、緊張の中Aさんも意欲的に質問などされていました。見学したことでイメージもつきやすく、実習までの時間でより具体的に準備することができました。
実習では、PCでの入力作業やチラシの封入作業、封筒を数えてまとめる作業等を行われました。実習期間が短かったため毎日新しい業務を教わりながらすることになりましたが、指示理解など問題なく作業を進めることができました。
 
結果的にAさんは、遅刻や欠勤なく予定通り実習を終えることができました。
初対面の人に囲まれ慣れない環境の中、Aさんの力を発揮することができたことは大きな自信に繋がったのではないかと思います。同時に、課題も見えました。就労を前提とした細やかな評価をしていただき、今の段階でAさんができている部分、足りない部分がとても明確になりました。

 
企業の方は、遅刻や欠勤なく決められた時間集中して業務をこなせたことは自信を持っていいと仰ってくださいました。就労において体力は何より大事だとも仰っていました。
見学の際に、実習にあたり約束してほしいこととして、体調を整えること、生活リズムを整えること、休憩をしっかりとることを仰っていました。そんな基本的なこと、と思うかもしれませんが、やはり長年障がい者の方をたくさん雇用されている特例子会社の方の意見や方針は説得力があります。私も改めて就労準備性ピラミッドの土台の部分、体調や生活リズムを整えることの大切さを感じることができました。
更にその企業では、メモを取ることとメモを復唱して確認することもルールとして徹底されていました。
また、どんな小さなことでもすぐにジョブサポーターの方に相談すること、自身の作業が終わって報告を指示されていたら例え報告すべき相手が作業中や話し中でもとりあえず声をかけて報告すること、なども皆さん積極的に行っておられました。
そういった取り組みは、私たち支援者の今後の支援やハンズでの訓練にもとても勉強になることだと思いました。
 
Aさんも貴重な経験ができ多くを学ばれたと思いますが、同時に私にとっても勉強になることが多かったです。
実習でしか学べないこともたくさんあります。
この貴重な機会をぜひ今後の支援に活かしていきたいと思いました。