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企業実習を終えて
2021.11.26
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ハンズ天王寺
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#職場実習
こんにちは、ハンズ天王寺です!
すっかり秋めいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。どこも秋らしいスイーツがいっぱいでつい目移りしてしまう今日この頃です。


 
さて、以前ハンズ天王寺では、大阪市阿倍野区にあるシャープ特選工業株式会社という特例子会社に企業見学に行ったことをお伝えしました。今回はそのシャープ特選工業株式会社に、実際に企業実習に行かせていただいたので、報告いたします。
 
今回、企業実習に参加されたのは、20代男性のAさん。
Aさんは障がい特性上、会話をすることが苦手です。そのため、会話はこちらから(なるべくクローズドクエスチョンで)質問する形をとっています。ハンズでもほとんど話されることがないので、報告マニュアルを作成するなど工夫しながら就労時に活かせるコミュニケーションの枠組み作りをしています。その一方で、とても速く丁寧に作業をされるという長所があります。今回Aさん自身は「仕事の経験がしたい」という目標を持って取り組まれました。
 
実習前には、ナビゲーションブック(障害特性をまとめた資料)を作成し、Aさんが得意なことや苦手なこと、企業に配慮してほしいことなどを確認しながらまとめました。そして、実習中の挨拶や報告マニュアルを作成し、この実習では挨拶や最低限の報告・連絡・相談をすること、休まず出勤することを目標に頑張ろうと話し合いました。
このように、利用者さん一人一人の特性に合わせて課題を整理し、目標を持って実習に臨んでいただくことで、より就職を見据えた実のある実習ができると考えています。

 
結果的に、Aさんは予定通りの日数を遅刻や早退もなく出勤することができました。声は小さいながらも、決められた挨拶や報告をすることができました。毎日作業終了後はハンズに電話で報告する決まりになっているのですが、Aさんは初めてその報告を電話ですることもできました。
作業に関しては、スピード・正確性ともに平均以上の出来で、且つ日を追うごとに作業能率を上げることができていました。初対面の人に囲まれ慣れない環境の中、いつものAさんの力を発揮することができ、大きな自信に繋がったのではないかと思います。
同時に、課題も見えました。一般就労を前提とした細やかな評価をしていただき、今の段階でAさんができている部分、まだ足りない部分がとても明確に分かりました。
 
では企業の評価項目や基準はどんなものでしょうか。逆にこれらがクリアできれば就労に近づけるとも言えます。実際にいただいた評価表を元に少しご紹介いたします。
 
①生活面や健康面
ふさわしい服装、身だしなみが整っているか、清潔であるか。毎日入浴し、洗濯した清潔な服を着る。簡単なことだと思うかもしれませんがとても大切なことです。そして遅刻や早退などなく出勤できるか。これは基本中の基本です。更に安定した情緒で仕事に取り組むことができるか。気分によって仕事の出来が不安定では、安心して仕事を任せることができません。
 
②社会生活面
挨拶や言葉遣い、姿勢など適切なマナーで接することができているか。社会人としてのビジネスマナーや報告・連絡・相談などのコミュニケーションはどんな職種、どんな会社でも必要になってきます。実習時や就職したばかりの頃は、分からないことがあるのは当然です。その時に自分勝手に進めてしまうのではなく、小さなことでも質問できるか、相談できるかが大切です。また、せっかく質問や報告ができても聞く姿勢が悪くては印象が悪くなってしまいます。
 
③就労技術面
集中して作業することができるか、意欲的に取り組むことができるか、指示理解は問題ないか、などが例として挙げられます。時間管理や準備、後片付けなどができるかどうかも評価に繋がります。職場は自分の家ではありませんので、共用の物や場所をきれいに使ったり、ルールを守って使用したりすることは会社の一員として当たり前のことです。
 
 
今回Aさんの実習を終えて、やはりハンズで訓練するだけでなく、実際の職場で体験することでわかることが沢山あることに気付きました。ハンズでやっていることを実習や職場で発揮することができるよう、日々の訓練に立ち返り積み重ねていきたいと思います。
そして貴重な実習の機会をぜひ今後の就職活動に活かしていきたいです。