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固定残業代とは?求人票で確認したいポイントを解説

2026.10.10 NEW
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ハンズ三宮
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#雇用体系
#仕事

■はじめに


求人票を見ていると、

「固定残業代20時間分を含む」  
「固定残業代として月○万円を支給」

といった記載を見かけることがあります。

こうした表記を見て、

「20時間は必ず残業しないといけないの?」  
「固定残業代があると、追加の残業代はもらえない?」  
「月給30万円と書いてあるけれど、基本給はいくら?」

と疑問に思ったことがある方もいるかもしれません。

固定残業代について考えるときは、「固定残業代があるかどうか」だけで判断するのではなく、給与の内訳と、残業時間に関する情報を分けて確認することが大切です。

この記事では、固定残業代の仕組みと、求人票を見るときのポイントについて紹介します。

 

■固定残業代とは?


固定残業代とは、一定時間分の時間外労働などに対する割増賃金を、実際に残業したかどうかにかかわらず、あらかじめ定額で支給する仕組みです。

たとえば、求人票に次のような記載があったとします。

月給30万円(基本給26万円、固定残業代4万円・20時間分)

この場合、基本給26万円に加えて、20時間分の固定残業代として4万円が給与に含まれています。

※これは、月平均所定労働時間を約170時間として単純化した説明例です。実際の固定残業代の金額は、所定労働時間や割増賃金の算定基礎となる賃金などによって異なります。

ハローワークの求人では、固定残業代を設ける場合、基本給とは分けて、固定残業代の金額や何時間分にあたるのかなどを記載することになっています。

ここで大切なのは、「20時間分」と書かれていても、毎月20時間残業するという意味ではないということです。

この場合の「20時間分」は、「20時間分の時間外労働に対する割増賃金として、4万円をあらかじめ支給する」という意味です。

そのため、固定残業代の「20時間分」と、実際に毎月どのくらい残業するのかは分けて考える必要があります。

 

■固定残業代がある場合、残業代はどうなる?


では、実際の残業時間が固定残業代の時間数より少ない場合や、多い場合はどうなるのでしょうか。

固定残業代は、時間外労働の有無にかかわらず、あらかじめ決められた金額が支給されます。

そのため、固定残業代が20時間分として設定されていて、実際の残業が10時間だったとしても、残りの10時間を働かなければならないわけではなく、固定残業代が実際の残業時間に応じて減るわけでもありません。

一方、固定残業代に含まれる時間を超えて時間外労働をした場合には、超えた時間分の割増賃金が法定どおり追加で支払われます。

つまり、固定残業代は、「何時間残業しても残業代が一定になる仕組み」ではありません。

なお、固定残業代が時間外労働だけでなく、法定休日労働や深夜労働に対する割増賃金を含んでいる場合もあります。何が固定残業代に含まれているのかは、求人票や労働条件の記載を確認する必要があります。

 

■求人票ではここを確認する


実際の求人票では、次の点を確認してみましょう。

・基本給はいくらか
・固定残業代はいくらか
・何時間分の固定残業代なのか
・固定残業時間を超えた場合、追加の割増賃金が支給されることが記載されているか
・月平均の残業時間はどのくらいか

固定残業代を設ける求人では、固定残業代を除いた基本給の額や、固定残業代の金額・時間数、固定残業時間を超えた場合に追加で割増賃金を支払うことなどを明示する必要があります。

そのため、「月給○万円」という金額だけを見るのではなく、まずは給与の内訳を確認することが大切です。

 

■「固定残業代の時間数」と「月平均の残業時間」は同じではない


求人票を見ると、

「固定残業代20時間分」

という記載とは別に、

「月平均時間外労働時間10時間」

などと書かれていることがあります。

この2つは、意味が異なります。

「固定残業代20時間分」の20時間は、固定残業代が何時間分の時間外労働に対する割増賃金なのかを示す数字です。

一方、「月平均時間外労働時間」は、求人票に記載されている月平均の残業時間です。

そのため、固定残業代の時間数と月平均の残業時間は、分けて考える必要があります。

ハローワークの求人でも、固定残業代を一定時間分として設定しながら、それとは異なる月平均時間外労働時間が記載されている例があります。

残業がどのくらいある仕事なのかを知りたい場合は、固定残業代の時間数だけではなく、求人票の「時間外労働」や「月平均時間外労働時間」も確認してみましょう。

ただし、月平均の数字が、入社後の自分の残業時間にそのまま当てはまるわけではありません。

時期や担当する仕事、配属される部署などによって、実際の残業時間が異なることもあります。

 

■求人票だけではわからないときに確認したいこと


求人票を見ても、実際の働き方がすべてわかるわけではありません。

「繁忙期には残業が増えるのか」  
「配属される部署では、どのくらい残業しているのか」  
「普段はどのくらいの時間に退勤しているのか」

といったことまでは、求人票だけでは判断できない場合があります。

わからないことがあれば、応募前の問い合わせや面接などで聞いてみることもできます。

たとえば、

「固定残業代が20時間分となっていますが、実際の残業時間は月にどのくらいでしょうか」
「繁忙期には、残業時間はどのくらいになりますか」

といった聞き方です。

固定残業代の時間数だけで判断するのではなく、実際にはどのような働き方になるのかまで確認できると、求人の条件をより具体的に考えやすくなります。

 

■まとめ


固定残業代とは、一定時間分の時間外労働などに対する割増賃金を、実際に残業したかどうかにかかわらず、あらかじめ定額で支給する仕組みです。

固定残業代のある求人を見たときは、次の点を確認してみましょう。

・基本給はいくらか
・固定残業代はいくらか
・何時間分なのか
・固定残業時間を超えた分について、追加の割増賃金が支給されるか
・月平均の残業時間はどのくらいか

「固定残業代がある」という一点だけで求人を判断するのではなく、給与の内訳や残業時間など、さまざまな情報と照らし合わせることで、自分に合った求人かどうかを考えやすくなります。

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