リフレーミングとは?仕事で活かす考え方や具体例をわかりやすく解説
2026.07.08
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■はじめに
仕事では、思いどおりにいかないことや、落ち込んでしまう出来事が少なくありません。「仕事でミスをしてしまった」
「上司から注意されて自信をなくした」
「自分にはこの仕事は向いていないのではないか」
このような悩みを抱えた経験がある方もいるのではないでしょうか。
そのような場面で役立つ考え方の一つが「リフレーミング」です。
リフレーミングは、出来事そのものを変えるのではなく、その出来事の捉え方を変え、別の視点から考えてみる方法です。
この記事では、リフレーミングの意味や仕事で役立つ理由、実践しやすい具体例についてわかりやすく解説します。
■リフレーミングとは?
リフレーミングとは、物事を捉える「枠組み(フレーム)」を変え、別の視点から見直す考え方です。同じ出来事でも、見る角度や意味付けを変えることで、新たな捉え方を見つけることができます。例えば、「仕事でミスをした」という出来事があったとします。
この出来事を「自分は仕事に向いていない」と捉えることもできますが、「改善すべき点が分かった」と捉えることもできます。
起こった出来事は同じでも、捉え方が変わると、その後の気持ちや行動も変わっていきます。
認知行動療法では、物事の受け止め方(認知)に着目し、自分の考え方を柔軟に見直していくことが重視されています。
リフレーミングも、物事を別の視点から捉える考え方として、仕事や日常生活で活用されています。
■リフレーミングが仕事で役立つ理由
●ミスや失敗を次の行動につなげやすくなる仕事では、誰でもミスや失敗を経験します。そのとき、「自分にはこの仕事は向いていない」と考えてしまうと、自信を失い、次の行動へ踏み出しにくくなります。
一方で、「なぜミスが起きたのか」「次はどうすれば防げるのか」という視点で考えられると、改善につながる行動を取りやすくなります。失敗そのものを肯定するのではなく、次に活かせる経験として整理する視点が重要です。
●上司からの指摘やアドバイスを受け止めやすくなる
仕事では、上司や先輩から指摘やアドバイスを受けることがあります。
そのような場面では、必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりしてしまうこともあるでしょう。
しかし、「改善点を教えてもらえた」「より良い仕事をするための助言だった」と別の視点から捉えることで、気持ちを切り替えやすくなります。
もちろん、すべての指摘を前向きに受け止めなければならないわけではありません。
状況に応じてさまざまな見方があることを知っておくとよいでしょう。
●自分の強みに気付きやすくなる
自分では短所だと感じている部分も、別の角度から見れば、仕事で活かせる強みにその後の気持ちや行動が変わることがあります。
例えば、「慎重な性格」は確認を丁寧に行えるという強みにつながりますし、「心配性」はリスクに気付きやすいという特徴として活かせます。
【具体例】仕事で使えるリフレーミング
リフレーミングは、仕事のさまざまな場面で活用できます。
●ミスをしたとき
【考え方の例】
<もとの捉え方>
「ミスをしてしまった。自分にはこの仕事は向いていない。」
<リフレーミング後の捉え方>
「ミスの原因が分かった。次は同じミスを防ぐために確認方法を見直そう。」
●上司から指摘を受けたとき
【考え方の例】
<もとの捉え方>
「怒られてしまった。」
<リフレーミング後の捉え方>
「改善点を教えてもらえた。次の業務に活かそう。」
●思うように仕事が進まないとき
【考え方の例】
<もとの捉え方>
「予定どおりに進まなかった。自分は仕事が遅い。」
<リフレーミング後の捉え方>
「予定どおりに進まなかった原因を振り返ることで、次は進め方を工夫できるかもしれない。」
●自分の性格を短所だと感じたとき
| もとの捉え方 | リフレーミング後の捉え方 |
| 慎重すぎる | 丁寧に確認を行える |
| 心配性 | リスクに気付きやすい |
| 優柔不断 | 複数の選択肢を比較して考えられる |
| 緊張しやすい | 真剣に仕事へ向き合っている |
大切なのは、「この考え方が正しい」と決めつけることではなく、「別の見方もできるかもしれない」と考えてみることです。それが、リフレーミングの第一歩になります。
■リフレーミングを実践するときの3つのコツ
リフレーミングを仕事に取り入れる際は、次の3つを意識すると実践しやすくなります。① 無理に前向きになろうとしない
リフレーミングは、「何でも前向きに考えよう」というものではありません。
例えば、仕事でミスをしたにもかかわらず「気にしなくて大丈夫」と考えるだけでは、改善にはつながらないこともあります。大切なのは、起きた出来事をいったん受け止めたうえで、「別の見方はできないだろうか」と考えてみることです。
② 事実と捉え方を分けて考える
リフレーミングでは、「事実」と「自分の捉え方」を分けて考えることが欠かせません。
例えば、
事実
プレゼンでうまく話せなかった。
捉え方①
「自分には才能がない。」
捉え方②
「準備不足だったかもしれない。次は練習時間を増やそう。」
事実は変わりませんが、その後の行動につながる捉え方は自分で選び直すことができます。
③ 他者の視点を借りてみる
一つの考え方にとらわれてしまうと、気持ちの切り替えが難しくなります。すぐに別の考え方が思い浮かばないときは、「同僚ならどう考えるだろう」「上司ならどう受け止めるだろう」と、他者の視点を借りて考えてみるのも一つの方法です。自分では思いつかなかった見方に気付くことで、状況をより客観的に捉えやすくなります。
リフレーミングは、一度で考え方を大きく変えるものではありません。仕事で困ったことがあったときに、この3つのコツを少しずつ意識して実践することで、一つの考え方にとらわれず、状況を柔軟に捉えられるようになっていきます。
■まとめ
リフレーミングとは、物事の捉え方を変え、別の視点から見直す考え方です。仕事では、ミスや失敗、上司からの指摘、自分の性格など、さまざまな場面で悩んだり行き詰まったりすることがあります。出来事そのものを変えられない場面でも、その出来事をどう捉えるかは自分で見直せます。
次に困った出来事が起きたときは、まず「事実」と「自分の捉え方」を分けて整理し、「別の見方もできないだろうか」と一度立ち止まって考えてみましょう。
【参考資料】
厚生労働省「こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~」
厚生労働省「みんなのメンタルヘルス総合サイト」
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