自分の得意なことがわからない方へ。自己理解の意味と深め方
2026.07.09
- カテゴリ
- ハンズ天王寺
- タグ
- #振り返り
■はじめに
「自分の得意なことがわからない」「自分が何に向いているかわからない」
「自分に合った働き方がわからない」
このように感じたことはありませんか。
自分自身を理解していると、仕事や日常生活のさまざまな場面で、選択や判断がしやすくなります。
この記事では、自己理解とは何か、その必要性や深める方法についてわかりやすく解説します。
■自己理解とは?
自己理解とは、自分の性格や考え方だけでなく、得意なこと・苦手なこと、価値観、興味・関心、体調やストレスの傾向など、自分自身をさまざまな角度から理解することです。働くうえで、自分がどのような環境で力を発揮しやすいのか、どのような場面で負担を感じやすいのかを知ることも含まれます。また、自己理解は一度行えば終わるものではありません。経験を重ねることで新たな気づきが生まれ、自分への理解も少しずつ深まっていきます。
自己理解では、具体的に次のようなことを整理していきます。
●価値観
自分が仕事や生活で何を大切にしているのかを整理します。
・人の役に立ちたい
・安定した環境で働きたい
・自分のペースで仕事を進めたい
など、価値観は人によって異なります。
自分の価値観を把握することで、仕事や職場を選ぶ際の判断基準が明確になります。
●強み・得意なこと
自分が自然とできることや、人から評価されてきたことを整理します。
・初対面の人とも緊張せずに話せる
・コツコツ作業を続けられる
・丁寧に確認しながら仕事を進められる
自分の強みを知ることで、力を発揮しやすい仕事や環境を選ぶ参考になります。
●苦手なこと・困りやすいこと
苦手なことや、負担を感じやすい場面を整理します。
・マルチタスクが苦手
・大きな音が苦手
・急な予定変更が負担になりやすい
自分が困りやすい状況を把握しておくことで、対処法や必要な配慮をあらかじめ考えやすくなります。
●興味・関心
どのようなことに興味を持ちやすいかを整理します。
・人と関わることが好き
・ものづくりが好き
・パソコンを使う作業が好き
など、自分の興味を把握することで、仕事選びの方向性が見えやすくなります。
●ストレスのサインや対処法
疲れやストレスを感じたとき、自分にどのような変化が現れるかを整理します。
・眠れなくなる
・食欲がなくなる
・集中しづらくなる
など、人によってサインは異なります。
自分なりのサインや対処法を把握しておくことで、無理をしすぎる前に休息を取ったり、周囲へ相談したりしやすくなります。
■自己理解が大切な理由
●自分に合った仕事や働き方を考えやすくなる自己理解が深まると、自分に合った仕事や働き方のイメージが具体的になります。人と関わることが得意な人もいれば、一人で集中して作業を進めることが得意な人もいます。
自分の強みや価値観を理解することで、自分らしく働ける仕事を選びやすくなります。
●必要な配慮やサポートを整理しやすくなる
自分がどのような場面で困りやすいのかを理解していると、必要な配慮や支援について整理しやすくなります。
また、職場へ相談するときにも、自分の状況を具体的に伝えやすくなります。
●ストレスに気づきやすくなる
自分のストレスのサインを知っていると、体調が大きく崩れる前に対応しやすくなります。無理を続ける前に休息を取ったり、信頼できる人へ相談したりするなど、自分に合った対処につなげることができます。
●長く働き続けることにつながる
働き続けるためには、「頑張ること」だけではなく、「自分に合った働き方」を知ることも欠かせません。
自己理解が深まることで、自分に合った環境や働き方を選びやすくなり、長く働き続けることにもつながります。
■自己理解を深める方法
自己理解は、特別なことをしなくても日常生活の中で少しずつ深めることができます。●自分の得意・苦手を書き出してみる
自分が得意なこと、苦手なこと、好きなこと、苦手だと感じる場面などを書き出して整理すると、自分では気づかなかった傾向が見えてくることがあります。
●過去の経験を振り返る
学生時代やこれまでの仕事を振り返り、
・楽しかったこと
・達成感があったこと
・困ったこと
・続けやすかったこと
などを整理すると、自分の特徴が見えてきます。
●周囲の人の意見を参考にする
家族や友人、職場の人、支援者などから見た自分の印象を聞くことも、自己理解につながります。自分では気づいていなかった強みや特徴を知るきっかけになることがあります。
●新しいことに挑戦してみる
自己理解は考えるだけでなく、実際に経験することでも深まります。興味のあることへ挑戦したり、新しい環境を経験したりすることで、自分に合うこと・合わないことが見えてくることがあります。
■就労移行支援で自己理解を深めるには
就労移行支援では、就職を目指すだけでなく、自分に合った働き方を見つけるための自己理解を深める支援も行っています。・支援員との面談
・SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・作業プログラム
・職場実習
・定期的な振り返り
こうしたプログラムを通して、自分の得意・不得意や働きやすい環境、必要な配慮について整理していきます。実際に作業や実習を経験することで、「思っていたより得意だったこと」や「苦手だと思っていたけれど工夫すれば取り組めたこと」など、新たな発見につながることもあります。
一人で自己理解を深めることが難しい場合は、支援者と一緒に整理していくことも一つの方法です。
■まとめ
自己理解とは、自分の価値観や強み・苦手なこと、興味・関心、ストレスの傾向などを知り、自分自身を理解することです。自己理解が深まることで、自分に合った仕事や働き方を考えやすくなり、必要な配慮を整理したり、ストレスへ早めに対応したりすることもできるようになります。
また、自己理解は一度で完成するものではなく、さまざまな経験を通して少しずつ深まっていくものです。
就労移行支援では、面談やプログラム、職場実習などを通して自己理解を深めるサポートを行っています。「自分に合った働き方がわからない」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
ハンズ天王寺