応募書類にAIを使ってもいい?自分らしさを伝えるためのAIの使い方
2026.09.26
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■はじめに
近年、応募書類の作成にAIを使う人が増えています。文章を考えるのが苦手な人にとって、AIは心強い味方になってくれます。
一方で、「AIにどこまで任せていいのだろう」と迷っている人もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、応募書類の作成にAIを使うこと自体には問題ありません。ただし、使い方を間違えると自分の経験や考えを正しく伝えられなくなる可能性があります。
この記事では、応募書類の作成にAIを活用する際の注意点と、具体的な活用方法について解説します。
■AIに作ってもらった文章だけでは、面接で答えられないこともある
「はじめに」でも触れましたが、応募書類の作成にAIを活用すること自体は悪いことではありません。
問題になるのは、AIを使うこと自体ではなく、自分で考えるべき志望動機の中身までAIに作ってもらってしまうことです。
ここを取り違えると、どれだけ自然な文章をAIに作ってもらったとしても、面接でつまずいてしまう可能性があります。
たしかに、企業の情報をAIに渡して「志望動機を書いて」と頼めば、誤字もなく、一見すると違和感のない、それらしく整った志望動機ができあがることもあるでしょう。
ただ、その文章に自分の経験や考えが十分に含まれていない場合、面接で問題が起こりやすくなります。
「なぜそう思ったのですか?」
「そう考えるようになったきっかけはありますか?」
こうした質問をされたとき、自分の言葉で答えることが難しいからです。
想定される質問とその回答まで、あらかじめAIに作ってもらうこともできるでしょう。
しかし、その回答に対して重ねて「なぜですか?」と聞かれれば、最終的には自分の経験や価値観について答える必要が出てきます。AIが作成した表面的な回答を用意しているだけでは、さらに深掘りされた質問に答えることは難しいでしょう。
AIが作った文章そのものが悪いというわけではありません。自分の考えが入っていない文章を、そのまま自分のものとして使ってしまうことに問題があるのです。
■AIを「一緒に考える相手」として使う
そこでおすすめしたいのが、AIに一緒に考える相手になってもらうという方法です。
たとえば、こんな頼み方ができます。
「この会社の志望動機を整理したいので、質問してください」
「仕事選びで自分が大切にしていることを一緒に整理してください」
「これまでの私の経験と、この会社に興味を持った理由のつながりについて一緒に考えてください」
AIに質問してもらい、その質問に自分で答えていくことで、漠然としていた考えを少しずつ形にすることができます。
■AIを使って応募書類を作るときの具体的な進め方
AIを使って応募書類を作成する場合は、次のような流れで進めるとよいでしょう。実際にそのまま試せるよう、具体的な方法を紹介します。ここでは志望動機を例に説明しますが、自己PRなど他の項目を考えるときも、同じ進め方で応用できます。
1. AIに質問してもらう
まず、AIに自分について質問してもらいます。
たとえば「〇〇(応募先企業)を志望する理由を一緒に整理したいので、質問してください」と伝えると、「これまでの仕事でやりがいを感じたのはどんなときですか?」「〇〇のどんなところに興味を持ちましたか?」といった質問が返ってきます。
2. 自分で答えながら考えを整理する
その質問に、思いつく範囲で答えていきます。うまくまとまっていなくても構いません。この段階では、正解を出すことよりも、頭の中にあるものを言葉にして外に出すことが目的になります。
3. 整理した内容を文章にしてもらう
ある程度やり取りが進んだら、「ここまでの内容をもとに、志望動機としてまとめてください」と頼みます。自分が答えた内容をもとに文章を作るため、AIに一から文章を作ってもらうのとは違い、自分の経験や考えを反映した志望動機になりやすいです。
ただし、そうして作られた文章でも、文章そのものを作成するのはAIです。そのため、本当に自分の考えが反映されているか、自分が伝えたい内容とずれていないかを確認する必要があります。
4. 面接官役としてさらに質問してもらう
できあがった文章に対して、「面接官のつもりで、この志望動機について質問してください」と頼んでみます。「なぜそう思ったのですか?」といった深掘りの質問を受けることで、まだ自分が言葉にできていない部分に気づくことができます。
5. 自分の言葉で説明できるか確認する
最後に、AIとのやり取りを見返さずに、自分の言葉で説明できるか確認します。もし詰まる部分があった場合、まだ自分の中で整理しきれていない、もしくはAIが作った内容と自分の考えにズレがある可能性があります。
このような流れで進めることで、AIを活用しながら、自分の経験や考えをもとに応募書類を作成することができます。
■AIの答えをそのまま「自分の考え」にしない
AIとのやり取りを通して、これまで気づかなかった自分の考えが見えてくることもあります。ただし、AIが整理してくれた内容や、提案してくれた言葉を、そのまま正解として受け取ってしまうのは避けたいところです。
AIから「あなたの考えはこういうことではないか?」などと言われると、ついつい「そうかもしれない」と思ってしまうことはあるでしょう。
しかし、AIが出してきた内容は、あくまで自分の考えを整理するための材料に過ぎません。「これは本当に自分に当てはまっているだろうか?」と、最後は自分で確かめる必要があります。
これは、AIに限った話ではありません。人に相談した場合にも似たようなことが起こる可能性があります。
誰かと話すことで、自分一人では気づかなかった強みや考えに気づけることもあれば、相手の言葉に引っ張られて、本来の自分の考えとは少しずれてしまうこともあります。
AIが相手であっても、人間が相手であっても、「自分はどう考えているのか?」を考えることが重要です。
■まとめ
応募書類の作成にAIを活用すること自体は問題ありません。考えを整理したり、文章をまとめたり、面接の練習をしたりするうえで、AIは便利なツールです。
ただし、自分がどう考えているのかまでAIに任せてしまうと、自分の経験や考えを正しく伝えられなくなる可能性があります。
AIに自分の代わりに就職活動をしてもらうのではなく、自分について一緒に考える相手として活用してみてください。そして、AIが出した答えが本当に自分の考えと合っているのか、最後は自分自身で確認することが大切です。