皆さんこんにちは。ハンズ梅田です。
 
真夏の日差しが照りつける中、ヒマワリが空を仰いています。
夏の花と言えば「ヒマワリ」を思い浮かべる方が多いですよね。
わたしはヒマワリを見るだけで元気が出ます!
ヒマワリの黄色が元気をくれる。ビタミンカラーというのもあるのかもしれないですね。
黄色のヒマワリの花言葉は「未来をみつめて」だそうです。
ハンズ梅田は皆さんの「未来」を応援します。
「過去・現在」を私たちと一緒に整理し「未来」に向かって自分のペースで進んで行きましょう。


 
さて、今回のブログは「就職者インタビュー」です。(個人情報に関してはご本人に許可を頂いております)
 
Aさん:20代男性
診断名:自閉症スペクトラム・睡眠障害
高校卒業後に車両整備関連のサービス業に就いたのですが、「仕事が覚えられない」「周囲のペースについていけない」「指示理解が不十分で混乱する」など、多くの困りごとが出てきました。それが原因で「睡眠障害」発症、困りごとを整理していく過程で「発達障害」と診断を受け、福祉サービスに繋がった方です。
 
通院しながら就職活動を行っていたのですが、どうしても一歩が踏み出せませんでした。そこで私は主治医に、就職活動や働くうえで不安に感じていることを相談してみました。その際に「就労移行支援を利用してみるのはどうか」と提案を受けました。事業所の方と初めての面談は緊張や不安が強いこともあり、クリニックの相談室で、家族とクリニック関係者の方同席でお願いしました。その後、3回ほど体験利用に行き、ハンズ梅田に通うことを決めました。
 
ハンズ梅田に通い始めた時は、何をしたらよいのかわからず職員の方に相談し、一緒に訓練内容や取り組むことを決めました。パソコンを使用したものでは、Excelの表計算やWordの文章作成を地道に学んでいきました。軽作業訓練では、私自身は手先を使った作業が苦手ということを知り、苦手を少しでも減らすために訓練を継続して行いました。
 
睡眠障害もあったため、通い始めた頃は睡眠薬を服薬していないとうまく眠れず、眠れても眠り自体が浅い時が続いて、朝起きると「しんどい」と感じるときが多くありました。始めの2ヶ月間くらいは、環境が変わって感覚が過敏になり週3日通うだけでも、身体的にも精神的にもしんどく感じました。自身の自閉症スペクトラム(ASD)について理解ができていなかったところもあり、まず自身の苦手なところや伸ばしたいところについて訓練を通して確認していくところが大変だと感じました。
 
応募書類の一つの自己特性書を作成するときに、自分の障害について文章にしようとしても考えがまとまらなくなって、うまく作成できませんでした。面接練習でも質問を受けたときに、考えがまとまらなくなって答えられなかったりしました。本番の面接では質問内容の意味をうまく理解できず、話がかみ合わない事も多くありました。
 
ハンズ梅田に来てよかったと感じたことは2つあります。1つはレクリエーションに似たコミュニケーション訓練がよかったです。話すのが苦手だと思っていても、ゲームを通してコミュニケーシを行うので、自然と自分から発言しやすかったです。グループワークでは他の人の意見が聞けることや同じ考えや意見が合ったときは嬉しく感じました。もう1つは体力つくり訓練です。お正月には初詣、暖かい季節には空中庭園へと、事業所の周辺へウォーキングをしました。季節や行事に合わせた場所に行くのは気分転換にもなり、他の方とコミュニケーションも取れたので楽しかったです。
 

ハンズへの通所開始してから約8ヶ月で就職決定したAさんは、自分と向き合い、長く働き続けるために必要なサポートと自身の工夫や努力する点をしっかりと洗い出していました。
ハンズ梅田では、「働き続けるために必要なこと」「自分らしく働くとは」をさまざまな訓練を通して見つけていきます。
ハンズ梅田に興味を持たれた方、迷われている方、一度、ハンズ梅田に来てみて下さいね。きっと皆さんにとって必要なモノ(こと)が見つかると思います。