仕事中に休憩を取るのが苦手な人へ 疲れをためないための工夫
2026.08.18
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- ハンズ西宮
■はじめに
「この作業が終わったら休憩しよう」そう思っていたはずなのに、一つの作業が終わっても次の仕事が気になり、結局そのまま働き続けてしまうことはありませんか。
実際、ハンズを利用されている方からも、「休憩が必要だと分かっているのに、仕事の手を止めることができない」という悩みをよく聞きます。
仕事には区切りがあるように見えて、実際には取り組むべきことが次々出てきます。そのため、「きりのよいところ」を待っていると、休むタイミングを逃してしまいます。
この記事では、仕事中に休憩を取ることが難しい理由と、疲れをためないように仕事を区切るための工夫を紹介します。
■「休憩を取らない」と「休憩を取れない」は違う
まず整理しておきたいことは、休憩できる時間は設けられているけれど休めないのか、職場の状況によって休憩そのものを取れないのかという点です。労働基準法では、労働時間が6時間を超える場合は少なくとも45分、8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を、労働時間の途中に与えることが定められています。
また、休憩中にも電話や来客へ対応しなければならないなど、仕事から離れられない時間は、休憩に当たらない場合があります。
休憩そのものを取れない状態は、個人の工夫だけで解決できる問題ではありません。
上司や人事・労務担当者など、職場内で相談しやすい相手に状況を伝えましょう。
職場内での相談が難しい、または相談しても改善されないときは、総合労働相談コーナーや労働基準監督署などの外部窓口も利用できます。
一方、休憩時間は設けられていても、自分から休むことに難しさを感じる人もいます。ここからは、その理由を見ていきます。
■仕事中に休憩を取ることが難しい理由
●きりのよいところまで進めたい作業を途中で止めるよりも、きりのよいところまで進めてから休みたいと考えてしまうことがあります。
しかし、予定より時間がかかったり、新しい仕事が入ったりすると、休憩を後回しにしやすくなります。
●中断すると作業へ戻りにくい
集中している途中で手を止めると、どこまで進めたのか分からなくなったり、再び集中するまでに時間がかかったりすることがあります。
そのため、「今の流れを止めたくない」と考え、休憩を避けてしまう場合があります。
●周囲の人が休んでいない
周囲の人が働いていると、「自分だけ休んでよいのだろうか」「やる気がないと思われないだろうか」と気になることがあります。
職場で休憩の取り方が決まっていない場合は、いつ席を離れればよいのか判断しにくいこともあるでしょう。
●疲れてから休もうとしている
「疲れを感じたら休もう」と考えていても、仕事に集中していると、自分の疲れに気づかないことがあります。
気づいたときには、肩や目の疲れが強くなっていたり、集中しにくくなっていたりする場合もあります。
■「疲れたら休む」ではなく、休む条件を決める
疲れを感じるまで待っていると、休憩のタイミングを逃しやすくなります。そのようなときは、疲れを感じたかどうかだけで判断せず、休む条件をあらかじめ決めておく方法があります。
例えば、
・一つの作業が終わったら席を立つ
・資料を一項目作成したら飲み物を飲む
・決めた時刻になったら一度手を止める
・次の仕事を始める前に数分間休む
などです。
作業を区切るタイミングを決めるときは、厚生労働省のガイドラインも参考になります。
このガイドラインでは、パソコンなどを使用する作業について、1時間以内に一度作業を区切り、その後10分から15分はパソコン作業を中断するように勧めています。
この10分から15分という時間は、労働基準法で定められた休憩時間とは別のものです。パソコン作業を長時間続けないために、仕事の途中で手を止めるタイミングを決める際の目安になります。
■休憩前に「次にすること」を残しておく
作業へ戻れなくなることが不安で休めない場合は、手を止める前に短いメモを残します。例えば、
「3ページ目の表まで入力済み。次は合計金額を確認する」
と書いておけば、休憩後に作業内容を思い出しやすくなります。
詳しい記録を作る必要はありません。
・どこまで終わったか
・次に何をするか
この二つが分かれば、休憩を終えた後に作業を再開しやすくなります。
■疲れ方に合わせて休む
休憩中に何をすればよいか分からず、スマートフォンを見ているうちに休憩時間が終わってしまうこともあると思います。スマートフォンを見ることが気分転換になる人もいますが、パソコン作業で目が疲れている場合は、画面を見続けても目を休めにくいでしょう。
休憩中の過ごし方は、そのときの疲れ方に合わせて考えます。
●目が疲れているとき
画面から目を離し、窓の外や少し離れた場所を見ましょう。
●同じ姿勢が続いているとき
席を立つ、飲み物を取りに行く、肩や首を軽く動かすなど、姿勢を変えてみましょう。
●頭が疲れているとき
新しい情報を入れず、静かに過ごしてみましょう。何もせずに数分間過ごすことも休み方の一つです。
すべてを行う必要はありません。「これをすると少し仕事へ戻りやすい」と感じる方法を探してみましょう。
■自分だけでは休憩の取り方を決めにくいとき
仕事の内容によっては、自分の判断で席を離れにくい場合があります。そのようなときは、
「作業の合間に短い休息を取りたいのですが、どのタイミングであれば問題ありませんか」
と上司へ確認する方法があります。
相談するときは、休憩を取りにくい状況と、それによって仕事や体調にどのような影響が出ているかを整理しておくと伝わりやすくなります。
例えば、
・午後になると集中しにくくなる
・長時間同じ姿勢が続き、体に負担を感じる
・休憩のタイミングが分からず、取り損ねてしまう
といった内容です。
勤務中の疲れが強く、休憩や睡眠を取っても回復しない状態が続く場合は、上司や職場の相談窓口、医療機関などへ相談することも検討しましょう。
疲れがたまっているときに見られる変化については、以前の記事「長く働き続けるためには、疲れに気づくことが大切」でも紹介しています。
長く働き続けるためには、疲れに気づくことが大切 主なサインと対処法について解説
■まとめ
仕事中に休憩を取りにくくなる理由には、きりのよいところまで進めたい気持ちや、中断後に作業へ戻りにくいこと、周囲の目が気になることなどがあります。休憩のタイミングを逃しやすい場合は、一つの作業が終わったときや決めた時刻など、手を止める条件を先に決めておきましょう。作業を中断することが不安な場合は、どこまで終わったのか、次に何をするのかをメモしておくと、休憩後に戻りやすくなります。
ただし、職場で決められた休憩を取れない場合は、個人の工夫だけで解決できる問題ではありません。職場へ相談し、休憩を取れる状況を整える必要があります。