就職と就労の違いとは?就労移行支援で「就労」という言葉が使われる理由
2026.07.06
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■はじめに
なぜ、就労移行支援には「就職」ではなく「就労」という言葉が使われているのでしょうか。その理由は、二つの言葉の意味の違いにあります。この記事では、「就職」と「就労」の違いを整理しながら、就労移行支援で「就労」が使われる理由を解説します。
■就職と就労の違い
まず、それぞれの言葉の意味を確認しておきましょう。就職とは、会社などに採用され、仕事に就くことです。いわば、働き始めるという「点」を指す言葉です。
一方、就労とは、仕事に就いて働いている状態そのものを指します。就職はゴールではなく、就労という状態への入り口にあたります。
就労移行支援という名称も、この違いを踏まえると理解しやすくなります。就職という一時的な出来事ではなく、「就労」という状態へと移行し、そこに定着していくことを支援する、という意味が込められているのです。
日常会話ではほぼ同じ意味で使われることもありますが、障害福祉の制度では「就労」という言葉が使われています。実際、障害福祉サービスの名称には、次のように「就労」が付くものがあります。
・就労移行支援
・就労継続支援A型
・就労継続支援B型
・就労定着支援
・就労選択支援
いずれも名称に「就労」が使われており、障害のある方が働くことを支援するサービスです。
■就労移行支援における支援内容
就労移行支援は、一般企業などへの就労を希望する障害のある方に対し、就労に必要な知識や能力を高める訓練、求職活動の支援、適性に応じた職場開拓、そして就職後の職場定着に必要な相談などを行う障害福祉サービスです。支援内容には、例えば次のようなものが含まれます。
・就労に必要な知識や能力を身に付けるための訓練
・職場体験や生産活動の機会の提供
・求職活動のサポート
・適性に応じた職場探し
・就職後の職場定着に向けた相談対応
つまり就労移行支援は、仕事を探す段階の支援だけでなく、就職後の支援までを含む制度です。
■「就労」という言葉が使われる理由
こうした支援内容を踏まえると、なぜ「就労」という言葉が使われているのかが分かります。就労移行支援がめざしているのは、就職そのものではなく、就職した後も長く安定して働き続けることだからです。
就職後の職場定着を専門に支えるサービスとして、「就労定着支援」もあります。採用された時点で支援が終わるわけではなく、その後も働き続けられるよう、支援が続いていきます。
だからこそ、一時点を指す「就職」ではなく、働き続けることまでを含む「就労」という言葉が使われているのです。
■まとめ
就職は、会社などに採用され、仕事に就くという一時点を指す言葉です。一方、就労は、仕事に就いて働き続けることを指します。就労移行支援が就職の支援だけでなく、就職後の職場定着までを制度に組み込んでいるのは、採用がゴールではなく、長く働き続けてもらうことを目的としているからです。
この目的があるからこそ、「就労」という言葉が使われています。
【参考資料】
厚生労働省「障害福祉サービスの内容」
厚生労働省「障害者の就労支援対策の状況」
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